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平成20年度春季特別展 デザインされた句と絵 -俳諧一枚摺の世界-
一枚摺(いちまいずり)とは、冊子や巻物の形態をとらずに、一枚の紙に印刷された摺物のことです。手の込んだ繊細な色調で、吟味されたデザインがなされている一枚摺は、近年海外でも注目を集めています。本展では柿衞文庫所蔵の「俳諧一枚摺」を一堂に公開し、人と人との繋がりを洒脱に楽しんだ文化の一面「俳諧一枚摺の世界」をご紹介いたします。
絵画における日本の錦絵や浮世絵の摺物は内外に知られ、世界的にも高い評価を得ておりますが、今日に残る摺物のなかで、最も早い時期のものは、「俳諧(はいかい)一枚摺」とされています。その始まりは、正月に配られた「歳旦(さいたん)一枚摺」で、仲間どうし新春の句を一枚の用紙に摺り、お互いに贈りあって挨拶としたものです。それが発展して、俳人自ら、あるいは画家に依頼して美しい彩色の絵を添え、趣向を凝らした「俳諧一枚摺」が、四季折々に制作されるようになりました。このデザイン性の高い俳諧の摺物は、仲間うちの楽しみとして摺られ、無償で俳人仲間や近親者に配られたもので、いわば、ゆとりの文化の一部です。
彩色摺物のはじまりも、この「俳諧一枚摺」から出発するといわれます。一般的に、錦絵の完成は、鈴木(すずき)春(はる)信(のぶ)の「吾妻(あずま)錦絵(にしきえ)」が市場で販売された明和二年(1765)といわれますが、俳人仲間では、3・4色を使った一枚摺は享保期(1716~1736)のものが伝存し、俳書においては、享保十五年刊(1730)の『父の恩』に見事な彩色摺りの挿絵がほどこされています。俳人たちは、いち早く最新の摺技術を導入し、高い水準の瀟洒な摺物を楽しんでいたのです。絵柄をみますと、販売された錦絵や浮世絵の美人画に対し、「俳諧一枚摺」は手の込んだ繊細な色調で、吟味されたデザインがなされています。広範な俳句人口に支えられて、当時は大量に制作された「俳諧一枚摺」。近年国内でも研究がすすみましたが、海外でも注目を浴びつつあります。
今回の展覧会では、柿衞文庫所蔵の「俳諧一枚摺」を一堂に公開し、今後の研究の一助になる事を願うとともに、人と人との繋がりを洒脱に楽しんだ文化の一面「俳諧一枚摺の世界」をご紹介するものです。
主な出品作品
元禄十五年歳旦摺物
几董夏興蕪村画かんこ鳥図一枚摺 ほか一枚摺162点
会期
平成20年4月12日(土)~6月8日(日)(月曜日は休館、ただし5月5日・6日開館、7日休館
月曜日は休館
開 館 時 間 午前10時〜午後6時(ただし入館は5時30分まで)
開催日 |
2008/4/12~2008/6/8
毎週月曜日休館(ただし5月5日は開館し7日休館)
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開館時間 |
午前10時〜午後6時(ただし入館は5時30分まで) |
入館料 |
一般700(600)円
大高生450(350)円
中小生350(250)円
()内は団体割引料金 |
開催場所 |
柿衞文庫 兵庫県伊丹市伊丹市宮ノ前2丁目5番20号 http://www.kakimori.jp/ |
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